所属学部を問わず幅広い学生が集まって学べる「教養ゼミナール」。
少人数の授業であるがゆえに、教員と学生との距離が近いアット澳门皇冠体育_皇冠体育投注-【在线*官网】な雰囲気になりやすいのが特徴です。
今日の活動形式は、輪読(りんどく)。
課題文献の各章に担当者を割り当てて、担当者はその担当章の内容をプレゼンし、対話を通じてみんなで理解を深めあいます。
このゼミでは、ある小説家が提唱する新しい人間観について書かれた文献を、心理学の視点で読み解いています。
大学で輪読を行う場合、発表者は学生が務め、教員はコメンテーターの役割を担うのが通例です。
しかしこの日は違います!なんと発表者は教員!!
学生からの鋭い質問の数々に、ひたすらたじろぐ教員の姿が、そこにありました。
(学生の苦労を久々に体験できました…!)
当初は全く想定していなかったやりかたでしたが、こうしたイレギュラーな展開になるのも少人数授業だからこそといえます。
質疑応答の後は、円形になって互いの理解や気づきを率直に発言しあいます。
対話の本質は、異質性を歓迎するスタンス。自分と異なる考えを避けたり一方的に否定したりするのではなく、その違いのなかから新たな考えを一緒に生み出していこうとします。
他人と違う考えを表明するのは、なかなか勇気のいることです。
対話の考え方や大切さを深く理解しあう場をみんなで作り上げていくこと、これも大事な学びの活動なのです。
ちなみに、今期は、単位修得を目的とせずに出席する学生(大学の業界用語で「モグリ」といいます)がかなり多く、単位修得のために履修している学生の数を大きく上回っています。
コスパやタイパなんて一切関係なし。
学びたいから学ぶ、ただ、それだけ。