9月上旬に人間科学科の学生4名と台湾を旅行してきました。昨年交換留学に来て私の授業を履修していた台湾の学生さんと帰国後もオンラインで勉強会を続けていて、今回の学生4名もその勉強会のメンバーなので、いわば4日間の「オフ会」です。台湾の学生さんには旅程のあいだずっと案内してもらい、おかげでいろいろなところに行ってたくさん勉強し、たくさん美味しいものを食べてきました。ありがとうございました。
旅行の目的のひとつは、台湾の先住民族の歴史と文化を学ぶことです。今回は台北の順益原住民博物館と台中び国立自然科学博物館に行くことができました。とくに台中の国立博物館では、歴史から切り離された文化だけを展示するのではなく、考古学的な成果と近現代の先住民族の歴史がどう連続するかを説明したり、漢族の台湾島への移住によって平野部のもともとの土地を追われた先住民族である平埔族の歴史と文化を紹介したりするなどの、注目すべき展示がありました。もちろん有名な故宮博物院にも行きました。時代を追って並べられた素晴らしい陶磁器、当然ながら行くたびに展示が替わっている書画など、ここは何度行っても見切れるものではありません。
宿は台北駅のすぐ近くだったので、徒歩圏内にいろいろなお店がありました。台中へ行く高速鉄道に乗る前に買ったハチノス(牛の第二胃)入りの黒米のおにぎりや、台湾の国民魚といわれるサバヒーのハラスがまるまる入ったお粥など、食べたものをあげていくだけでもたいへんです。
行く前に同僚の教員から「蓮の実の餡入りの月餅」のお土産を頼まれていました。日本でもときどき見かけるし簡単に請けあって、台湾の学生さんに聞いてみたのですが、意外にも台北のどこで買えるかどうかわからないという返事でした。そして台北や台中の友達にあちこち電話をかけて相談してくれた結論は「それは香港のお土産ではないか」ということだったそうです。なるほど中華圏は広く、菓子ひとつとっても文化はさまざまなのでしょう。写真は代わりに買って来た台中名産の太陽餅です。
旅の様子は、学科インスタグラムで紹介されていますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
- 発行日: 2025.10.27
- 澳门皇冠体育_皇冠体育投注-【在线*官网】 人文学部 人間科学科
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